Category Archives: 妊娠(妊娠中の検査、飲酒、タバコ、葉酸)

○妊娠と飲酒

妊娠中に大量にアルコール類(ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど)を飲み続けると生まれてくる赤ちゃんが低出生体重児(2.500grより小さい)である可能性が高くなります又ごくまれに赤ちゃんが「胎児性アルコール症候群」といわれる病気にかかってしますことがあります。
*妊娠前~中期は少しがまん、妊娠後期もたしなむ程度にとどめましょう。
今まで飲んでいた妊婦の方もこれから気をつければよいのです。

○妊娠と喫煙(たばこ)

・たばこを吸い続けると肺がんや心筋梗塞になりやすい事は良く知られていますが、妊娠中の喫煙がおなかの赤ちゃんに悪い影響を与える事はご存知ですか?
・妊娠中に喫煙している妊婦さんが早産する割合は喫煙していない妊婦さんの1.5倍、約50%増加します。また喫煙している妊婦さんから生まれた赤ちゃんが低出生体重児(2.500grより小さい)となる割合は喫煙していない妊婦さんの約2倍です、いずれも、喫煙本数が増えるほど、傾向は強くなります。
これらはたばこの中のニコチンと煙の中の一酸化炭素によって、胎盤や赤ちゃんに向かう酸素が不足するためといわれています。また夫や職場の人のたばこの煙を日常的に吸い込んでいるのも同様にあまりよくありません(受動喫煙といいます)、なるべく煙をさけるなど工夫してみてください。
*妊娠前に喫煙していても、妊娠中禁煙していれば、これらの危険性はなくなります。
*妊娠3~4ヶ月までに禁煙すれば、これらの危険性はだいぶ低くなります

○妊婦と葉酸

・葉酸とはほうれん草から分離されたビタミンB群であり、長い間貧血の治療に使われてきました。
・葉酸の欠乏と先天異常:妊娠3ヶ月までに葉酸を充分に摂取すると神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症など)を持った赤ちゃんの危険性を減少できるといわれています。
・葉酸の多く含まれている食品にはほうれん草、グリーンアスポアラ、ブロッコリー、カリフラワー、大豆、かぼちゃ、大豆もやし、白菜などの野菜類やオレンジ、アボガド、いちごなどの果物類があります。
*レバーも葉酸が多く含まれていますがビタミンA過剰(過剰のビタミンAは胎児に有害とされています)の心配があるので注意が必要です。